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Katoh Column

2021.02.02/my order

 

 

 
洋服に携わる仕事を始めて20年強、ドレスウェア・カジュアルウェア・デザイナーズ等様々な服に袖を通してきました。
最初は服のことなど何も分からない中、自分の好み云々関係なく「実際に着ることでしか分からないことがある!」「そうでないとお客様に商品の良さをお伝え出来ない!」という信念の下、懐事情を顧みず買い漁っていた頃もありました。
 

 

その成果(?)もあってか、徐々にサイズ感、シルエット、デザイン、素材、柄といった洋服の基本やトレンドの流れが社会情勢とリンクしていることをを知り、それらを自分自身の好みと照らし合わせることが出来るように。
そして主役となるアイテムからコーディネートするアイテムまで、肌感覚としての「自分らしさ」が構築されていったように思います。
 

 

とはいえ、今まで一度も手に取ってこなかったものがあるのも事実。
それは「green」という「色」、所謂「緑」です。
 

 

olive greenはスーツでも仕立てる程好きな色で、昔からワードローブに必ずある色なのですが、ここ数シーズンでドレスウェアでも市民権を得つつある「緑」に関しては、触手が伸びないまま気づいたら歳を重ねていました。
 

何故かな、と考えたところ一因として思い当たったのが、私が洋服を購入する時のマイルール。
 

そのルールとは「見て手に取って、パっと3コーディネートが浮かばないものは買わない」「3年後着ているイメージが出来ないものは買わない」というもの。
 

この20年、「緑」という色は一回もこの2つのルールをクリア出来なかったのです。
 

 

ところが今回は違いました。生地を見て、手にした時の感覚が違いました。
 

グリーンのハウンドトゥースにベージュのオーバーペン、280g/mでリネン×シルク×コットン混紡の素材の風合い、今までの記憶と今現在の感性がマッチする感覚がありました。
 

3コーディネートどころか、数えきれない程の着こなしが立て続けに浮かんできました。
 

 

という訳で私のクローゼットに初めて並ぶこととなった「緑」。
 

色々な経験を積み重ねてきたことで新たに出会えた、今までも目にしてきていたはずの「緑」。
 

これからも私自身が成長、進化していくことで、未だ気づけていない新しい発見をしていきたいと思わせてくれた「緑」。
 
 

 
長く、楽しく、大切に、着こなしていきたいと思います。
 
Tailor Ring 梅田店 加藤